『続・こうして店は潰れた』

~地域土着スーパー「やまと」の挫折と教訓~


2020年9月11日、前作を編集・大幅加筆して同文舘出版(株)より出版

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発刊6か月 重版6刷の注目書(絶版)

【ご報告】
出版社の破産申請により絶版となった「こうして店は潰れた~地域土着スーパー「やまと」の教訓~」は、2020年9月14日、同文舘出版(株)より「続・こうして店は潰れた~地域土着スーパー「やまと」の挫折と教訓~」として加筆再出版されました。

内容紹介


2017年12月6日早朝、倒産劇は一本の電話から始まった。「やまとが今日倒産するという話が出ている!本当なのか?」「社長、今日納品予定の商品が入ってきません!」「社長、魚屋からも納品がありません!」「米問屋が売場から商品を引き揚げています!」

三代目で元社長の小林久は、会社を長年の経営赤字から黒字化し、最盛期には16店舗、64億を売り上げた。“地域土着”を信条に、地域の人々の暮らしを支えるために移動スーパーを走らせ、頼まれればシャッター街へも出店した。地域住民から熱烈に愛されたスーパーやまとは、なぜ倒産しなければならなかったのか?

当事者だからこそ語れる“倒産ドキュメンタリー”。生き残るための「教訓」がそこにある。



目次


はじめに 「負け犬の遠吠え」にこそ宿る真実

第1章 師走商戦の某日、やまと突然の撃沈!
 やまと沈没の瞬間
 倒産劇は一本の電話から
 最悪の中でも最善の方法
 運命のときまでの数時間
 朝刊一面トップでの報道
 あたたかい言葉のオンパレード
 ライフライン喪失で湧き起こる悲鳴
 救世主か? 乗っ取り屋か?

第2章 三代目の若造社長、復活をかけ改革断行
 県外大手スーパー進出に激震走る
 県内大手スーパーからの買収話
 競合激化で経営状況は暗転
 赤字脱却を目指して改革断行
 「月夜の晩ばかりではないぞ……」
 公正で公平な職場環境を整備
 継承2期目で実現した黒字転換
 方向を決めた個人スーパー倒産の記事

第3章 誰かが喜ぶなら、迷わず即断即行
 「家庭の生ゴミ仕入れます!」
 全国ネットのテレビ番組に登場
 地域密着を超えて「地域土着」へ
 舞い込んだレジ袋有料化計画
 マイバッグ無料配布とレジ袋下取り
 有料レジ袋を実質無料にする
 環境保護で儲けてはいけない
 貧困家庭へ食料品支援
 ホームレスを正社員として採用
 失踪先からの一通の手紙
 障がい者を雇用するとは
 正義の味方「やまとマン」誕生

第4章 頼まれたら、選挙以外は断らない
 発祥の地からの出店要請
 「移動スーパーやまと」発進!
 続々と届くやまとマンへのSOS
 クレームの最初の窓口は社長
 やまとばかりでロケが行われた理由
 激安大盛り弁当に活路求める
 爆発的ヒットとなった298円弁当
 東日本大震災でも一番乗り
 ヴァンフォーレ甲府応援どんぶり誕生!
 ポイントカードは貴重な個人情報

第5章 夢の街への出店で、見えたもの学んだこと
 夢の街からの出店要請
 やまと甲府銀座店開店
 請われて出店したものの……
 商店街で商売をするとは
 巨大モール増床計画の見返り
 新たな起爆剤登場でお払い箱に

第6章 正義の味方やまとマン、教育委員長になる
 将来の夢は金八先生だった
 教育委員日誌◯月◯日「また会える?」
 教育委員日誌□月□日「震災を乗り越えて3年目の春」
 教育委員日誌△月△日「贈る言葉」

第7章 やまと航海、終わりの始まり
 おんぶ日傘ながら不憫な幼少期
 駄目なものは駄目、子どもに示しがつかない
 赤字でも店を閉めない大切な基準
 取引銀行との丁丁発止
 そうは問屋が卸さない
 仕入先からの強い要求
 見えてきた光明……

第8章 生かされている身の上、感謝と恩返しで生きる
 広がるやまとマン支援の輪
 順調な元従業員の再就職
 自己破産で起きたこと
 静かな債権者集会
 大丈夫! 心配ない! なんとかなる!
 やまとマンからの伝言

あとがき これからも、やまとマンは断じて滅びず


 過去作品(非売品)

林 Q太郎  著

『教育委員会日誌』

「こうして店は潰れた」書評